【やめた方がいい？？】保健師から看護師への転職～病院選びのポイント～

こんにちは！マネーゴリラの嫁のちびこです。

私は学生時代に看護師と保健師の資格を取得し、新卒で中核市の保健師として3年程働いていました。

看護師としては急性期病院の整形外科で2年程働いた後、現在は慢性期病院の認知症ケア病棟に勤めて3年を迎えます。

この記事を読まれている方の中には、「保健師の仕事に疲れた…」「転職を考えたい」と思っている人も多いと思います。

保健師・看護師どちらともに勤めてみて感じた体験談や、転職の際に参考にしたことを紹介していきたいと思います。

保健師・看護師の業務内容や平均年収

まず初めに看護師と保健師の業務内容の違いについて説明していきます。

夜勤勤務の手当てがあるぶん、看護師の給与は高いことが分かります。

	業務内容	平均年収
保健師	予防医療 ・保健指導 ・生活習慣病予防対策 ・乳幼児健診 ・健康相談 ・家庭訪問	約481.3万円
看護師	病気や怪我の治療 ・問診 ・点滴・注射 ・食事・排泄介助 ・検温・脈拍数・血圧測定 ・患者移送 ・座位訓練・体位交換	約508万1,300円

保健師になる過程/保健師の大変さ

保健師実習をする中で「予防医療」や「患者に長く寄り添える」ということに魅力を感じ、新卒での就職をしました。

保健師の活躍する場は多々ありますが、最も需要が高いのは各都道府県が設けている保健所や保健センターでの勤務です。

採用枠も少なく求人を出していない年もあるので、狭き門だと言われています。

私が勤めていたのは中核市の保健所勤務・保健師で、新人でも担当地域を任せられます…。

5月には一人で赤ちゃんの訪問や健康相談、6月頃には地域の健康教育も行っていました。

実際に私も上手にコミュニケーションが取れなかったことが原因で、逆上され「お前ひとりで謝りに来い！！」と言われたこともあります。

場合によってはゴミ屋敷にも入っていく必要があったり、「公務員なんて俺らの税金で飯くっとんじゃ」と理不尽に怒鳴られることもありました。

残業時間がとにかく多い新人時代…

担当地域の訪問・健康教育・保健指導に加え、窓口に来られたかたの母子手帳交付や相談業務、鳴りやまない電話対応もこなさなくてはいけません。

また曜日によっては、乳幼児健診事業・療育相談事業・成人健康相談なども合間に入ってきます。

健康フェステバルへの参加や、公民館での健康教育の準備など業務は多岐にわたります。

未知の感染症などが流行ると対応に追われ、通常業務どころではなくなるでしょうね…。

⇒⇒これらのことを全てこなす事は難しく、月の残業時間はおおよそ100時間ありました。

仕事が終わらないときには、土日も出勤するのが当たり前になっていました。

1つ良かったこととしては公務員の同期が沢山いたことが挙げられます。30歳以下での職員交流の機会は多く、季節ごとにイベントがありました。

その時の繋がりで今の旦那さんとも出会えましたし、転職後も同期とご飯や旅行などをしています。

看護師への転職で気を付ける事

　看護師として未経験だった私は、とにかく下記のような不安を抱えていました。

• 看護技術は一から教えてもらえるのか
• 病棟の忙しい雰囲気についていけるか
• 看護師は厳しい人が多いイメージ

そのため不安なことを何でも相談できる看護師転職サイトを利用しました。

扱う求人が違う場合もあるため、2・3個の看護師転職サイトに登録していました。

以上の解決策として、以下を徹底的に行いましょう。

• きちんと自己分析(自分のやりたい看護分野、自分の強みの分析)を行う。
• 転職先病院に求める条件の優先順位を明確にしておく

きちんとした自己分析・優先順位が明確であれば、数ある転職先からブレることなく自分にふさわしい転職先を見つけることができます。

転職サイトを賢く利用することで、働きながら行う転職の負担をかなり軽減することができます。

履歴書の志望動機などもきちんと添削をしてくれますし、病院に直接聞きにくいこと(離職率や残業代は出るかなど)を確認してくれます。

転職はただでさえ気を遣い、労力がかかるので面接の日程調整などもしてくれるのは本当に有り難いです。

転職先に求める条件一覧：優先順位をつけて自分が望む職場の選定を行う

転職に失敗した！と後悔しないためには事前の情報収集が全てだと思っています。

以下の条件を参考に、まずは自分の考えをまとめてみましょう。

項目		私的考察
通勤時間	30分以内が理想	睡眠時間や自由時間を確保できる。
残業時間	平均は月17.4時間 (看護協会調べ)	慢性的な残業がある病棟は、スタッフも心に余裕がなく風当たりが強い印象。心身ともに消耗する業務なので1日1時間以内の残業に収めたい。
離職率	全国平均11％程度	出していないところも多いが、転職サイトを通して確認してみる。
有給	平均取得率65％ (日本看護協会)	たいてい勤務後半年から有給を取得可能。 有給取得率やリフレッシュ休暇、産休制度なども確認しておくと安心。
希望休	3日以上あると理想的	病棟勤務だと土日祝休みは難しいため、希望休暇の日数も要確認。 (現在は月休みが9日で、明けが休み扱いの病棟なためきつい…)
年間休日	平均117.3日 (2021年 病院看護・外来看護実態調査 報告書）	100～109日の職場が40％(就労条件総合調査より) クリニックなどでは土曜日は午後から半休などあるため確認必須。
夜勤	2交代or3交代	2交代勤務は比較的休みが多い。 『夜勤＋明け＋休み』『夜勤＋夜勤』などの法令を破る勤務体制は取っていないか確認する。
昇給	平均は年4000～5000円程	昇給記載なし、年間500円などの場合もあります。
給料	給与〇万以上、賞与3か月以上が理想	残業代・夜勤代も確認
人間関係		人によって感じ方が違うため、あまり参考にならないと考える。 職場のスタッフの年齢層は確認してみてもよい。

転職サイトを利用しない方が良い場合もある

採用する企業には高額な紹介手数料が発生するため、人材紹介は利用しないという病院やクリニックも多く存在します。

　転職先を探す人にとっては自分で求人を探すという手間こそかかりますが、知人や友人の紹介などで希望条件が既に固まっている方や既に気になる求人がある方には、こちらのほうが採用される可能性が高く向いているとも言えるでしょう。

転職サイトを利用すると同時に、自分で検索可能な求人サイトや病院のホームページからも情報収集を行うことをおすすめします。

私が初めて転職した病院①　急性期病院　整形外科病棟

初めて看護師として働くことや、県外の就職で情報も少なかったため転職サイトを利用して転職しました。

保健師退職後は、大好きな山登りを目当てに全てを手放して長野県に移住しました。

初めての転職活動で緊張していましたが、手取り足取り手助けをしてもらったのでスムーズに就職することができました。

2年間勤めても一人前になれたわけではありませんが、様々な看護業務に触れられたことや様々な事例を経験できたので良かったです。

私が2度目の転職で選んだ病院②　慢性期病院　認知症病棟

一度目の転職で得た自己分析や失敗を生かして、2度目はさらに慎重に条件をあぶりだして長く勤められ、子育てしやすい病院を選びました。

結婚を視野に入れた転職で、地元近くの病院へ帰ってきました。長野県から大移動をしての転職活動になり、住居を決める必要もあったので転職サイトだけでなく両親の力もかなり借りた形となりました。

認知症看護はとても個性的な方が多いですが、毎日驚かされるようなことも多く職員同士で和気あいあいと楽しくやっています。

公務員の退職は失業保険が出ないって本当？

国家公務員や地方公務員は、雇用保険法の適用の対象外となっているため退職をしても失業給付を受け取ることはできません。(雇用保険法第6条)

しかし退職時に勤務先から退職者に支給された「退職手当」の額が、雇用保険の失業手当に相当する額に満たず、かつ退職後一定の期間失業（求職活動中）しているときは、その差額分が失業者の退職手当として支給されます。

おおよそ勤続期間がおおむね3年未満の方が対象となるようです（勤務状況により変わるそうです）。

おすすめの転職サイト2選

私が利用をした転職サイトの中でも、対応が親切で安心して転職をすることができた会社を2つ紹介します。

看護師ワーカー(旧　医療ワーカー）

初めての転職かつ、保健師から看護師という少ない事例での対応だったと思いますが不安要素が取り除かれるくらい背中を押してもらえ、肯定してもらえました。

面接の前に最終確認の電話をしてくれたことで、安心して面接に迎えたと思います。面接後の連絡などもタイムリーで、2社内定後などの比較も粘り強く相談に乗ってくださいました。

自分の趣味の山の話なども興味津々で聞いてくれるような、よい担当者さんでした。

おすすめする看護師	新人で短期間に退職してしまった人、転職が初めての人、中途採用
新人ナースのサポート	★★★★
対応地域	全国
登録方法	オンライン

ナース人材バンク

　初めて看護師として働く中で急性期病院でついていけなかったことや、腰痛などを含め相談をしていましたが、自分にぴったりの条件の求人を見つけてきてくれました。

　気軽な気持ちで求人を見たい時や、条件が良ければ転職したいなどの相談も丁寧に対応してくださいます。

おすすめする看護師	新人で短期間に退職してしまった人、転職が初めての人、中途採用
新人ナースのサポート	★★★
対応地域	全国
登録方法	オンライン

まとめ

　転職をするには志望動機を考えて履歴書を書くことや、何社も面接にいくことでとても労力と精神力のいることです。

また退職を決断した際には上司や同僚に伝えなければならないプレッシャー、残りの数か月後ろ指を刺されるような孤独感など様々なストレスを抱えることとなります。

しかし現状のしんどさ、働きづらさを解決するための大きな一歩であることに間違いありません。

まずは転職に向けて歩き出した自分をしっかりと褒めてあげてください。

あなたを幸せにできるのはあなただけです。

少しでも良い条件の職場に転職できますように…しっかりと着々と準備をしていきましょう。